宙組 ライブ配信 感想 『PRINCE OF LEGEND│BAYSIDE STAR』桜木みなと

はじめに

新生 宙組 、10代目にして初の宙組生え抜きトップスター桜木みなとの誕生。

ここ数年のネガティブな空気感を打破すべく、明るさいっぱい笑いでいっぱいのコラボ作品が投入されたわけ … ではないかも知れませんが、個人的に率直な 感想 を言えば「宝塚歌劇はどこへ向かっている!?」と。

こればかりは運営側の方針なのでどうしようもないですが、前回の LDH JAPAN とのコラボ『HiGH&LOW』でも強烈に感じた違和感。

宙組はプロデューサーの方針がいまいち「?」と感じるケースが多い。

そういえば歴代の宙Pには、宙組問題で表に出て対応されていた方々が数名いらっしゃいましたね。

現社長もかつては宙Pだったかと。

PRINCE OF LEGEND

本公演には向いていない演目

とにかく本音を言わせて頂けば、、、キツい。(笑)

出演者の皆さんも楽しんで演じていらっしゃるのが伝わってきたので、それはそれでありなのかもしれませんが、バウホールの若手育成枠での公演ならまだしも、大劇場の本公演でこのレベル感でハイスクールものというのはちょっとキツイですね。

こうしたコラボは話題作りの手段としては手っ取り早いけど、正直、LDH JAPAN 作品のコラボは宝塚向きではないですよね。

王子様キャラ = 宝塚 という構図は一見してフィットするように感じますが、そもそもLDH JAPAN のオリジナルメンバーですらハイスクールものに違和感があったのに、無理やりすぎるわ。(笑)

しかも、作品自体のストーリーが、深みのない「推しメンを見るだけ」の構成ですから、なおのこと一般ファンには刺さらない。

ただ、宙組ファンにはめちゃくちゃ楽しい作品なんだろうな~とは思いました。

スターさんたちのコメディセンス爆発で、いわゆる「内輪受け」的な要素もたくさんありましたし。

これが自分の推しメンのいる公演だったらもしかしたらもう少し楽しめたかも。

宙組 スターが大渋滞!

作品自体はどーしょうもなく「つまらない」と言わざるを得ませんでしたが、全力で演じている出演者たちには罪はない。

ということで、ポジティブな感想も。

幕開きから「桜木みなとの歌声」が心地良き。

こっちゃん(礼真琴)が、カバーアルバムでデュエットするなら「ずんちゃん!(桜木みなと)」と即答したと語っていましたが、ずんちゃんの伸びのある歌声は素敵ですね!

95期生の初舞台の頃は毎公演、宙組も熱心に観劇していましたが、祐飛ちゃん(大空祐飛)に代替わりして以降、長年に渡って宙組をつまみ食い程度にしか観劇してこなかった人間なので、下級生時代のずんちゃんについてはほぼノーマーク。

ここ数年、ライブ配信が普及してからようやく毎公演観劇するようになり、ずんちゃんの歌声の心地良さを実感。

こっちゃんのご指名もなるほど、とね。

そして、2番手のみなちゃん(水美舞斗)、上腕筋がリアルにすごすぎてちょっと引いた。(笑)

それにしてもダンスがキレッキレかつ、しなやか。

踊っている動きひとつひとつがほーんと美しい。

そして存在感、強め。

時としてWトップに見えるくらいの存在感。

こればかりは豊かな経験が隠し切れないといったところでしょうか、、、どうしようもない。(笑)

そしてこってぃ(鷹翔千空)。

和装がめちゃめちゃ似合っていて、カッコイイ!

程よく抜けている感も可愛いくて好き。

先生王子のひなこちゃん(風色日向)。

「おとな」の彼女が出てくるとなんだか落ち着いたのはなぜ?(笑)

キャラは濃くて暑苦しかったけど(笑)、上級生たちがイタイ高校生を全力で演じている中にオトナな先生が出てくるだけで安心して見ていられました。

やっぱり私にはハイスクールもの、ダメすぎる。

だってトップさんも2番手さんも研17ですからね!!!

一桁違いませんか、、、ホント。(笑)

それにしても、宙組さん。

ひなこちゃん以下、きんたろーあめのように若手スターのオンパレード。

この作品だからこそ役が沢山付いて活躍できているものの、これからどうやって育成していくつもりなんでしょうね?

ダンス王子の亜音有星、チーム奏メガネ王子の大路りせ、ヤンキー王子弟の泉堂成。

事前の噂ではヤンキー王子弟の泉堂成くんがとっても好評で、グイグイ人気をさらいつつあると聞いていましたが、、、なるほど。

大路りせくんを売り出しにかかるかと思いきや、ファンが押し上げたとも言える泉堂成くんを捨てがたくなった劇団が、105期Wで売り出す方針に変更したのも納得。

役柄もあるのでしょうけれど、ちょっと母性本能をくすぐるタイプ。

下剋上王子・奈央麗斗に注目!

でも、何と言っても今回の観劇で、個人的な収穫は「奈央麗斗」くんでした。

花組の侑輝大弥くんとお顔立ちの系統が似ているな~と。

ちなみに、もろタイプです。(笑)

もっと古い話をすると、元花組の2番手スターだったルコさん(朝香じゅん)のお顔立ちに似ている系統。

侑輝大弥くんを見ならいつもルコさんを思い出すのですが、今回、奈央麗斗くんを見て「この子も似ている!」って。

実はわたし、奈央麗斗くんがどの役かを正確に認識していなかったので、今回、ずんちゃんの両脇にいる2人を何気なく見ていて「この顔スキ♡」って、、、(笑)

りせくんは認識していましたが、もう一人が誰だか名前が分からなかったので慌てて調べたら、「あーこの方がウワサの奈央麗斗くんか~」と初めて認識しました。

107期にしてジワジワとスター路線に浮上している気配があり、名前だけはなんとなく聞き覚えがありましたが、やっぱりこの方、目を惹きますね。

今後、105期との路線争いに参入していくことになるんだろうな。

ただ宙組はいかんせんスター育成に不器用さが目立つので、せっかくの逸材、宝の持ち腐れにならないように、慎重に進めていって欲しいものですね。

BAYSIDE STAR

娘役の人事は動くのか!?

これまた、まとまりのない、バラエティに富んだショーですね。(笑)

褒めてる、、、つもり。(笑)

ずんちゃんのお披露目ではありますが、宙組生が下級生に至るまでそれぞれに見せ場をもらっていて、生き生きとしているな~と感じました。

ずんちゃんとさくちゃん(春乃さくら)コンビも、それぞれに別の娘役さん、男役さんとの場面があったのも良かったです。

どうしてもトップコンビは固定化されてしまいますが、ショーの場面ごとにこうした演出があると新鮮。

山吹ひばりちゃんは強いですね。

初日に、階段降りの順番がわかったときにも、おはねちゃんを抑えてのあとから降りで話題になりましたが、この先どこまで彼女が上っていくのかは、、、

でも、もしかしたら、既にさくちゃんの退団が水面下で確定していて、後任に山吹ひばりちゃんを据えるための序章かも、なんて思いながら今回のショーを見ていたのですが、どうなんでしょうね。

ずんちゃんとはお似合いでしたから、彼女にもチャンスがあるといいですね。

じゅっちゃん(天彩峰里)は、相変わらず安定の実力で大活躍されていますが、いろいろな意味で完全にタイミングを逃してしまいましたね。

本来であれば、きっと今ごろ月組でトップ娘役としてちなっちゃん(鳳月杏)の隣にいたであろう人。

じゅっちゃんのサラ、見たかった気もします。

劇団としては、決定していたであろう人事を覆さざるを得なかった事情を鑑み、じゅっちゃんには何かしらの待遇を用意しているんだろうなと推察します。

週刊誌では様々なことが言われていましたが、真実はひとつ。

それがどんな内容であろうと私たちにはわからないことなので、静かにじゅっちゃんのこれからを見守るしかないですね。

おはねちゃん(きよら羽龍)は、完全に別格にスライドっぽいのかな。

じゅっちゃんのポジションが空かないことには、、、な気もしますが、宙組の娘役人事も目が離せませんね。

やっぱり大きい水美舞斗の存在感

お芝居でも感じたことですが、ショーを見ていたらなおのこと、水美舞斗の存在感の大きさったらない。(笑)

ずんちゃんファン、宙組さんのファンの皆さんからはブーイングを受けそうですが、これはものすごく正直な感想。

ときとしてずんちゃんを食ってる感、ありました。

二人の並びは見ていて麗しいのですが、バランスが良いかと言うとちょっと違うかも。

もちろんずんちゃんの放つトップスターとしての輝きは間違いないのだけれど、みなちゃん(水美舞斗)の放つスターオーラが凄まじい。(笑)

同じく同期でトップ、2番手の構図となっている雪組とは、明らかに何かが違う。

それこそが「瀬央ゆりあはないけど、水美舞斗はトップになるだろう」という声が大きい所以なのかもしれませんが、、、

水美舞斗、恐るべし。

まだ新体制がスタートしたばかりなので、これからそれぞれに進化していくのかも知れませんね。

まとめ

観劇の感想と言うより、なんとなく宙組の体制についての内容が多くなってしまいましたね。

そうそう、フィナーレの物議をかもした例の歌の場面。

あの最後の大階段の黒燕尾のところですよね?

あそこの最初で歌っていたんですかね?

なんとなく歌わないまま振りだけが付いている様子が、違和感ありましたが、、、

東京公演では差し替えになるとのことなので、どんな雰囲気に変わるのかも楽しみですね。

さて、いよいよ次回は雪組公演!

楽しみです♡

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