
花組の次回大劇場公演『蒼月抄-平家終焉の契り-』の出演者が発表になりました。
専科からじゅんこさん(英真なおき)が出演!
またしても、花組新入生かりんちゃん(極美慎)に手厚いな~と思ってしまったのは私だけでしょうか。
星組のパパ、じゅんこさんがいてくれる心強さはハンパない。
そして配役もたぶん、、、
『平家物語』と『蒼月抄』
日本史にはてんで馴染みがない私。
ヨーロッパにばかり熱を上げてきた人生ゆえ、足元、日本のことを何も知らないという残念な50代日本人。(笑)
なので、日本物の予習は非常に難儀です。
でも、予習しておかないと舞台の楽しみも半減なので、ここは頑張って予習しなければね。
『平家物語』はあくまでも小説であって、そのすべてが史実ではないとの認識ですが、けっこう史実に近い物語なのかな?
それすらわからない。(笑)
ということで、それについてはAIの力を借りて調べて見ました。
そうか、、、予習は平家物語だけじゃダメなのか、残念。(笑)
そもそも、今回この作品で大劇場デビューという熊倉飛鳥先生が、平家物語をベースにしているのか、史実をベースにしているのか。
いずれにしても日本史の予習は私にはハードルが高いことに変わりはありませんが、、、
ひとまず登場人物についてはなんとなく拾てみました。
『蒼月抄』の登場人物
実際の登場人物は日本物によくある、似たような名前のオンパレードでわけがわからなくなるパターンだと思いますが(笑)、とりあえす、公式ホームページに書かれている「あらすじ」から読み取れる登場人物はいまのところ5人だけ。
- 平清盛(たいらのきよもり)
- 平知盛(たいらのとももり)
- 平重衡(たいらのしげひら)
- 平教経(たいらののりつね)
- 明子(あきこ)
すでに平家のみなさま、名前が混乱いたしまする。(笑)
ひとまずは、この5人について歴史上の資料から拾った「人となり」を紹介してみようかと思います。
軽い気持ちで調べ始めたらば、、、なんだか情報モリモリになってしまったので、各人の詳細ページを増設するに至りました。(笑)
まだ配役は発表されていませんが、みなさまの「推し」が演じる人物がどんな人物だったかを知る、参考資料になれば幸いです。
平清盛(たいらのきよもり)
平知盛(たいらのとももり)
平重衡(たいらのしげひら)
平教経(たいらののりつね)
明子(あきこ)
花組『蒼月抄』の配役予想
それぞれの人物像を調べてみたところで、この主要人物たちの配役を考えてみました。
考えると言ってもほぼ、決まっているようなものですけど。(笑)
ただ、聖乃あすか、極美慎の二人がどの役に配されるか、は気になるところ。
人物像を知ったうえで私が考えた配役はこうなりました。
並びは人物の紹介順、番手順不同ですので誤解なきよう。
(宝塚はここがとってもデリケートな問題なので … 笑)
平清盛
英真なおき
もうこれは揺るぎないでしょう。
専科からわざわざじゅんこさんを特出させるのですから、彼女以外には考えられません。
めちゃめちゃ似合うと思います。
平知盛
永久輝せあ
平知盛さんについて調べていたら、もう、知盛さんがひとこちゃん(永久輝せあ)にしか見えなくなってしまいました。(笑)
特に有名な最期の入水自害の場面ね。
別に映像で見たわけではないのですが、ひとこちゃんが部下の兵士たちをあの優しい眼差しで見届け、静かに自らの甲冑(おもり)を整え、ひとり海の中に消えていく姿、、、
想像するだけでちょっとウルウルしてしまいます。
いや~ひとこちゃんの知盛、絶対に似合うと思います。
現在公演中の『悪魔城ドラキュラ』も大盛り上がりで代表作にはなったと思いますが、私個人的には、知盛さんがひとこちゃんの代表作になってくれる予感。
ものすごく楽しみ!!
平重衡
極美慎
この弟・重衡さんと、従弟・教経さん。
ほのかちゃん(聖乃あすか)とかりんちゃん(極美慎)のどちらが演じるんだろう?というのが、今回の最大のテーマなのですが、私的にはこの重衡さんがかりんちゃんかな、と。
そのほうが見る側として面白い。
ひとこちゃんとほのかちゃんの見慣れた兄弟よりも、ひとこちゃん、かりんちゃん兄弟を見てみたいのがひとつ。
そしてかりんちゃんが、じゅんこパパの息子だと安心する。(笑)
という外的要因に加え、あらすじを読んだときになんとなくかりんちゃんっぽいかなって思い、歴史を調べてみてなおさら「うん、これ、かりんちゃんで見てみたいな」となりました。
あらすじに登場する重衡像と、史実のそれとは少々異なりますが、それをどんなキャラクターに料理してくるのかが楽しみです。
物語りの佳境である「壇ノ浦の戦い」には登場しないのは残念ですが、彼の最期もぜひ描いて欲しいです!
平教経
聖乃あすか
知盛・重衡の従弟である教経さん。
この人のまっすぐな熱い感じがほのかちゃんに似合いそう。
ああらすじにも「刀こそが忠義と信じる教経」って書かれていたし、この方は比較的史実に近いキャラクターなのかなと感じますね。
壇ノ浦の戦いで、ひとこ知盛さんとともに戦う姿、さぞ美しかろうと想像します。
そして知盛さんの「無駄な戦をやめよ」との指示を聞かずに、最後まで戦い抜いて、敵兵を両手に抱えて水中に消えていく壮絶な最期、、、
ほのかちゃんの熱い武将姿が見たいっ!!
それにしても、、、
平家のみなさま、美し過ぎませんか?
そっちの方が気になるわ。(笑)
明子
星空美咲
この明子さんの出自がそもそも史実と異なっているようなので、この役自体がほぼ創作されるんでしょうかね?
でも名前は史実に残っている知盛の正室と一致しているから、なかなか混乱させられているのですが。
実際の明子さんも才女だったようなので、名前然り、史実をベースにしていることは間違いないのかな。
ちなみに、雪組の『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』に登場するハリエット(夢白あや)は、歴史を調べてもかすりもしなかった。(笑)
この明子さん。
「平家の没落」を予言するとか、「すべてを失ったとき、あなたの本当の姿を見せてください」とか、少々謎めいていてつかみどころがないな~という部分もあります。
明子さんを史実に忠実に描いていてはドラマ性がないのでしょうか、、、ね。
知盛さんとの関り、平家での明子の立ち位置、影響力にも注目です!
「平家物語」の主な登場人物
今さらですが、、、
そもそも、壇ノ浦の戦いってなんぞや?という日本史に馴染みのない方のために、いや、私のために…(笑)、壇ノ浦の戦いを説明しておきますね。
壇ノ浦の戦いとは
壇ノ浦の戦いは、1185年(文治元)3月24日、山口県・下関の関門海峡で行われた源氏と平氏の最終決戦です。
海峡は潮の流れが非常に速く、序盤は上げ潮で平氏の船が風上を取り、有利に弓戦を進めました。
ところが正午ごろ潮目が下げ潮へ反転すると、船の向きが不利になり、源義経は弓戦から船へ乗り込む近接戦に切り替えて一気に攻めます。
さらに伊予の田口成良が源氏側に寝返り、平氏の船列が乱れて総崩れになりました。
終盤、幼い安徳天皇は祖母の二位尼(平時子)に抱かれて入水し、平知盛も碇を結んで入水したと伝えられます。
一方、平宗盛や建礼門院徳子は捕らえられ、ここで平家政権は事実上滅亡しました。
この勝利により源氏の支配が確立し、のちの鎌倉幕府による全国統治へ道が開かれます。
歴史的にも文学的にも、「無常を象徴する場面」として強く記憶されています。
主な登場人物
史実を紐解くと、とんでもなくワイドな登場人物が展開されてしまいますので(笑)、ここでは『平家物語』に登場している主な人物を挙げてみました。
舞台ではこの中から誰が登場するのか、そして誰が演じるのかも楽しみのひとつです。
平知盛(たいらのとももり)
平清盛の四男で、平家末期の実戦指揮官です。瀬戸内の海上運用や撤退統制に長け、屋島・壇ノ浦の最終局面を担いました。壇ノ浦で敗色濃厚となり、碇を結んで入水したと伝わります。政治交渉よりも軍の秩序維持を重視した将です。
平重衡(たいらのしげひら)
清盛の五男。1180年の南都焼討の総大将として奈良の大寺勢力を鎮圧しましたが、大仏殿焼失など深刻な結果を招きました。一ノ谷で捕らえられ、のちに出家。最終的に南都側へ引き渡され処刑されます。責任と贖罪が語られる人物です。
平教経(たいらののりつね)
平教盛の子で、知盛・重衡の従兄。剛勇無双の武将として屋島・壇ノ浦で奮戦しました。最後まで前線で戦い抜き、敵将を抱えて入水したという伝承で知られます。政治より戦場で評価される、武の純度を体現した存在です。
平清盛(たいらのきよもり)
平安末期の平家棟梁。保元・平治の乱で台頭し、武家として初の太政大臣に就任しました。大輪田泊整備や日宋貿易で財政を強化する一方、院や寺社と深刻に対立。福原遷都など強い統治で反発も招き、死後は平家の求心力が低下します。
平時子(たいらのときこ/二位尼)
清盛の妻で、建礼門院徳子の母。安徳天皇の外祖母として平家政権を内側から支えました。壇ノ浦の敗戦時、幼帝の入水に同行したことで知られます。女性の立場から一門の名誉と結束を守ろうとした中枢の人物です。
安徳天皇(あんとくてんのう)
清盛の外孫で、第81代天皇。幼少で即位し、平家の権威を背負いました。寿永・文治期の戦乱に巻き込まれ、壇ノ浦の合戦で祖母・二位尼に抱かれて入水したと伝わります。平家滅亡を象徴する悲劇の存在です。
建礼門院徳子(けんれいもんいん とくこ)
清盛の娘で、高倉天皇の中宮。安徳天皇の母として外戚関係を築き、平家の権威を支えました。壇ノ浦後は出家し、大原で余生を送ります。『平家物語』では祈りと無常を体現する重要人物として描かれます。
源頼朝(みなもとのよりとも)
源氏の棟梁で、鎌倉幕府を開いた人物です。以仁王の令旨を機に挙兵し、東国武士を組織して政権基盤を築きました。弟・義経らの軍事的勝利を政治に結びつけ、武家政権の制度化を進めます。政治家としての調整力が光ります。
源義経(みなもとのよしつね)
頼朝の弟で、戦術の天才として知られます。一ノ谷の奇襲や屋島の電撃戦で平家を追い詰めました。のちに頼朝と不和になり、奥州で最期を迎えます。迅速な機動と奇襲を重ねる指揮で、日本史上屈指の名将と評されます。
源範頼(みなもとののりより)
頼朝の同母弟。一ノ谷や元暦の合戦で主力を率いた正攻法の将です。義経の機動戦と補完関係にあり、組織的な軍事行動を担いました。のちに讒言で失脚しますが、平家追討の実務面で大きな役割を果たしました。
梶原景時(かじわらかげとき)
鎌倉幕府の有力御家人で、頼朝の側近。軍略家・行政官として働き、屋島や壇ノ浦でも進言・検分に関与しました。義経批判で台頭しますが、のちに御家人一揆で失脚。鎌倉初期の権力バランスを映す人物です。
那須与一(なすのよいち)
下野の武士。屋島の合戦で平家の小舟の扇を一矢で射落とした逸話で有名です。正確な弓術と沈着さが語り草となり、『平家物語』の象徴的場面を担います。個の技量が戦意に与える影響を示す好例として知られます。
まとめ
すでに発表されている「あらすじ」を見る限りでは、永久輝せあ、聖乃あすか、極美慎、この3人が全員平氏側であることを示唆しています。
ということは、源氏側には一之瀬航季、侑輝大弥、希波らいと、、、あたりのメンバーが配されるのでしょうか。
他にも重要な役どころがあると思うので、誰がどの役に配されるのか楽しみですね!
と、
その前に、ゲーテとディーン。
でも、チケットない。(笑)
配信で我慢するしか道はなさそうです。。。
明日は東京公演千秋楽!
ディーンの配役、はよ。